秩序にあらがうカオスな無軌道こそアウトローの本懐!西部劇映画『ヤングガン』をレビュー!

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どーもー、ヒーロー屋です。

 ジンジャーエールっす。

今回の英雄百景は西部劇映画『ヤングガン』を紹介するよ!

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 ほう、西部劇

時代劇騎士道ロマンス武侠小説など世界の英雄伝奇とくらべても遜色ない魅力があるジャンルだと思うんよ。

 あんまし最近見ないけどね。

その辺も含めてしゃべってくよ。

 

あらすじだよ

1878年のアメリカ西部、ニューメキシコ州リンカーンにて一人のイギリス人牧場主が殺された。

その男 ジョン・タンストールは善人だった。

世間からつまはじきにされた行き場のない若者たちを雇い、

仕事を与え、

一人前の男として扱ってくれた。

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その彼が地元リンカーンを牛耳る敵対勢力ローレンス・マーフィーの手下に無残にも殺されたのだ。

しかも敵は保安官や知事とも癒着して法の裁きを受けることすらない。

 

憤りを感じた若者たちは、

彼の弁護士だったアレックス・マクスウィーンの協力で

臨時の保安官となり、

犯人追捕に乗り出す。

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その5人の自警団レギュレーターズの一人に、

のちに伝説のアウトロー ビリー・ザ・キッドとして名をはせることになる

ウィリアム・H・ボニーの姿もあった。

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マジワイルドウェスト

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実はこれ、子供のころに見たことがあるんだけど、かなり前でほとんど忘れてたから結構新鮮な気持ちで見れたよ。

 やっぱ、西部劇そのものがもうめずらしーしな。

その分、現代とはかなり常識とかが違うからね。驚くような場面もあったし。

 どんなとこが?

町の祭りでみんな集まってくるじゃん。

 広場とかにな。

うん。

そこでみんないきなり拳銃抜いて空に向かってBANG!BANG!撃つからね。

 

 うお?!あぶねーなw

バクチク代わりなんかな。確かにあぶねーし、やかましーし。

 西部のノリなんか。

海外ドラマ『アメリカン・ゴッズ』だと東部のウェストバージニア州でも空中に乱射してたけどね。

関連記事:

 東部なのにウェストとはこれいかに?

 

カッコいいイントロだよ

あとオープニングというか、映画のイントロ部分でレギュレイターズが勢ぞろいして銃を乱射するシーンがあるんだけど、モノクロカーキな画面色とあいまって渋くてカッコいいんだ!

 ヤングなのに渋いとはこれいかに。

そこかい。

このモノクロカーキの渋さがそこはかとなく主人公たちの死を予感させるんだろがい。

 そうなの?

ん~、たぶん。

 

うい10代たち

レギュレーターズ!

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なんつーか、この映画は一言で言っちゃうと、社会に溶け込めずにあがく無軌道な若者たち・・・で片付けられなくもないんだ。

 世間から白眼視される考えなしの未熟者みたいな?

おう、ずいぶん言うねw

ただこの『ヤングガン』の場合、その世間からして無法がまかり通ってるもんだからたちが悪い。

イギリス人の牧場主 タンストールさんがそんな彼らを見かねて自分の牧場で働かせるんだけど、敵対してるマーフィーの手下に殺されちゃうんだ。

 なってこった!この人でなし!

で、その人でなし連中を逮捕するために臨時保安官になるのが、タンストールさんに世話になってた若者たち レギュレーターズの面々なのはあらすじで述べたとおり。

 要は仇討ちものか。

そうなれば時代劇なんだけど、このレギュレーターズの新人 ビリーの存在が彼らの危うさを象徴してるんだ。

ビリー・ザ・キッド

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 ビリー・ザ・キッドなんでしょ。・・・ってもあんましイメージわかないな。

最近は映像化されることも少ないしね。アウトローといえばヴァイキングとかカリブの海賊にお株を奪われちゃった感じでさ。

やっぱ、西部劇自体が時代遅れになってんのかな。

描きづらい題材ではあるね。黒人奴隷が当たり前な時代だったし、かといってそれを描かないんじゃ問題があるから。

88年公開のこの映画も黒人はほとんど、もしかしたら一人も出てこないし。

で、

話を戻すと、ビリー・ザ・キッドは伝説のアウトローなわけだけど、映画の序盤ではただちょこまかしてるだけで、そんなカリスマがありそうなキャラクターには見えないんだ。

 じゃあ、どこが危ういのさ。

犯人の一人を捕まえに行った先で、レギュレイターズのリーダー リチャードに偵察を命じられるんよ。

 偵察ね。

で、犯人がいたら連行してこいって。

 えええ。そんな素直にいうこと聞くもんかね。

しかも、敵は複数、酒場でたむろってる。とはいえ、そこは新人の悲しさ。しょうがないから一人で偵察に行くと、目当ての犯人が小便にたつ。

 お、これはチャンス。

ビリーもそう思って、背後から声かけしていきなりBANG!

 おいーーー、逮捕だか連行だかって言ってた気がするんだけど?!

はずみって怖いよね。

これにはビリーもニッコリ。

 本人がニッコリしても!

それが本人はなんの迷いもなくブッ放すもんだから見てるほうもあっけにとられるし、その直後にビリーが言うせりふが「手遅れだが逮捕するぜw」。

 いや、死んでるし。すげー、危ないやつw

以降、彼の公務執行行為はエスカレートしてく。

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捕まえた犯人たちを射殺して「これにて閉廷」みたいなこといったり、

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 メガシティ・ワンのジャッジかw

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ゲラゲラ笑いながら銃撃戦始めたりで。

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 ゴッサム・シティのジョーカーかな?

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でも、お好きでしょう?

 まぁ、ワルな魅力というか、そういうの好きだよ。

とはいえ、犯人逮捕どころかもはや不意打ちで敵を蜂の巣にしてくスタイルだから、もう敵の親玉 ローレンス・マーフィーも怒り心頭。とうとう州軍まで呼んでくる。

 軍隊相手じゃさすがに分が悪いだろ。

そこからラストバトルに突入するんだけど、まあビリーだけは一人笑いながら銃を乱射してるんだ。

 お、おう・・・

仲間も視聴者もドン引きしつつも、どこかこいつが笑ってる限りはまだ何とかなりそうな、根拠のない希望を感じさせるのも確かでね。

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 まさにジョーカーの象徴するカオスの魅力だよな。

不思議とその場の一体感が見てるほうにも伝わってくるんだ。軍隊っていう秩序立った圧倒的存在に立ち向かう無法者でこそ、ビリーの魅力は引き立つんだよ。

 

アウトロー・フォーエバー

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なんだかんだでアウトローってのはいつの世も惹かれるもんがあるよね。それこそ伝奇小説『水滸伝』とか幕末の侠客 清水次郎長親分とか伝説の義賊 ロビン・フッドとか。

 本来は社会規範から逸脱した危険分子なんだけどな。

だからこそ、息苦しい秩序の中で生きなきゃならない僕らの中で英雄視されて、虚像としてとはいえ生き続けるんじゃね?

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戦国時代の義賊(?) 石川五右衛門も「石川や 浜の真砂は 尽くるとも 世に盗人の 種は尽くまじ」って言ってるし。

 そんな「巨人軍は永久に不滅です」的な使い方であってるんか?

あってるあってる、多分ね。

そんな義賊化されたアウトロー、ビリー・ザ・キッドを描いてみたよ。

 相変わらず迫力だけはあるな。

っぽさはあるかなぁって。下書きとかがんばってみます・・・

 


 じゃあ今回はこの辺で。

ほいじゃねー!